田舎暮らしがしたい
街の中で暮らすのは色々な刺激があって楽しい。ウィンドウショッピング大好きだし、飲み屋もカラオケも沢山あるし、スーパーだって徒歩圏内だったりする。車が無くても生活に困らない。
仕事や人間関係でストレスフルな毎日を送る現代、私は遊ぶ場所に困らない街が好きだ。
でも結婚して子どもを産んで、自分はどんなところで生活していきたいかを考えたとき、真っ先に思い浮かんだのは田舎にある実家だった。
海の町。自然はそこら中に溢れていて、子どもの頃遊ぶ場所に困ったことはなかった。
走り回って虫や動物を見つけて、海に行き山に行き、夏は暑くて冬は寒かった。
ごはんは何を食べても美味しくて、家族をはじめ友達や近所の人との距離が近かった。
田舎ならではのめんどくささも確かにある。
でも、私にとって育ってきた田舎の風景や環境はとても懐かしく、多少美化されていても概ねいい思い出のような気がする。
高校を卒業してから地元を離れ、街で一人暮らし。
物珍しいものばかりで面白かった。
大切な友達、旦那氏とも出会った。
忙しい程楽しくて、刺激的だった。
それで私は満足だ。
だからこれからは、のびのびと遊び、美味しいものを食べ、たまに刺激的な街に繰り出し、ゆったりまったりと暮らしたい。
今でも一人になると思い出す。
春は始まりの季節で、夏はひたすら駆け回り、秋には美味しいものがいっぱいで、冬はイベント事に胸を躍らせた日々。
そしてこれからの生活に思いを馳せる。
子どもたちを中心に過ぎていく毎日を、どうかよりよいものにしたいと。
煩わしさを軽く、何でもないような幸せを掬いながら、楽しい思い出を沢山作りたい。
心と暮らしにゆとりを。
結局私は、育ってきた環境が何より好きなのだ。